伴走の手の振りについて
視覚障がい者の伴走をする時に伴走者は手を振るのか? 振らないのか?
目的は一緒に走る視覚障がい者ランナーが一番走りやすい環境を提供することだと思う。
伴走者が自分だけで走るときに手を振るのか?振らないのか?、考えて見れば答えは決まっている。
ただ伴走となると相手の視覚障がい者と一緒に伴走ロープをお互いの手に持って走る関係から簡単にはいかない。
基本は自分が走るときの理想的なフォームを相手の視覚障がい者に提供してあげることだと思う。
伴走だからといって片手を振らないのが当たり前とは思わない。
一般に伴走者が走力が上なので片手を振らない苦しさを実感しないのも問題だと思う。
片手を振らないで走っている苦しさは精一杯走っている視覚障がい者ランナーだけが実感している場合が多い。
心の内では「手を振らせてよ!」と喉まで出ていても伴走者に言えないのが現実である。
少しでも良いタイムを出してあげたいと伴走ロープを引っ張る、手を振らせて上げようと意識して手を振る。
どれも結果は手が振れないことに繋がる。
次は手の振りが合った時の弊害も考えて見たい。
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コメント
手の振りはいつも悩むところです。
ロープがないような感じがいいんでしょうけれど、難しいですね。
特に相手の方と身長がだいぶ違うと、私のような小さくてピッチ走法の伴走者だと、走りにくいのではないでしょうか。
相手が2歩に私が3歩くらいになってしまいます。
投稿: こうめ | 2004.07.04 21:51
歩幅の狭いかたが伴走する場合は困りますよね。
広い人は狭くして走ること出来ますが、狭い人が広くしては走れません。
この場合は諦めるしかないのかな? なんて思ってます。
たまにですが、視覚障がい者ランナーが伴走者に合わせて走る人もいます。
ps
関東はどんよりして無風、蒸し暑くて耐えられません。
北海道は涼しいんでしょうね?
投稿: クニ | 2004.07.05 11:50
はじめまして。近畿在住の、ひよこと申します。
ブラインドランナーです。
伴走者さんが「良いタイムを出させてあげよう」
「少しでも速く走らせてあげよう」と思って下さるお気持ちは痛いほど伝わってきますが・・・
先日、急な獣道を走っていただきました。
伴走者さんは「リラックスして、力を抜いて・・・」
と言われますが、力なんて入るばかりで抜けません。
身体が傾いてしまって、ただただ、こわいばかり!!
と言いますのは、ひよこが左手で、その方のウエストポーチのベルトのところを持たせていただいていたからです。
(前後になって)
その伴走者さんは、おかまいなしに、どんどん進まれます。
思わず知らず出てしまった「こわい!!」と言う言葉が・・・。
それから、ほどなくして代わって下さった伴走者さんは、リュックを持たせて下さって、身体が傾くということもなくなり、
自然がこしらえた段差を、言葉の違いで知らせて下さり、
その方のリュックの上下動と、その方の言葉で安心して進むことができました。
手の振りとは違ったことを書いてしまったかもしれませんが、なにを言いたかったのかと申しますと、
やはり伴走とは「安全」「信頼」が基本なのではないでしょうか?
「リラックスして」と幾ら言われても、そういう気分になるのか、ならないのかは、伴走者さんしだいなのです。
生意気なことを申し上げたかもしれませんが、どうぞお許しください。
投稿: ひよこちゃん | 2004.07.06 22:51
ひよこちゃん コメント有り難うございます。
きっと私が言いたかったことを代弁してくれてます。
信頼は言葉で「信頼して下さい!」って言ってもダメなんですよね。
見えない人がどんな気持ちで走っているかをすこしでも考えてあげたいと思っています。
でも、なかなか難しいことですが少しでもと思っています。
簡単なレスポンスになりますが、このことはもっとお話を聞きたいです、またご訪問下さい。
投稿: クニ | 2004.07.06 23:00
そうですね。
伴走は、する側とされる側の信頼関係がなければ、いけないと思います。
私は普段練習したり、お付き合いのある方の伴走しかしたことがないのですが、初めて伴走する方だったらどんな風にすれば相手の方の気持ちを理解できるか考えながら走らなければいけないと思いました。
伴走は技術も大切だと思いますが、それと同じくらいに「心の絆」も大切だと思いました。
ひよこちゃん、また色々教えてください。
どうぞよろしくお願いします。
投稿: こうめ | 2004.07.07 15:33
こうめさん、はじめまして。メッセージありがとうございます。
こうめさんはピッチ走法なのですね?
ひよこはストライドがとっても小さくって、男性の伴走者さんには、いつもご苦労をおかけしていると思います。
けれど、皆さん、とっても快く合わせて下さいます。そのことには心から感謝しています。
もしかして、こうめさんと、ひよこはぴったしかも?そんな気がします。
伴走者さんには、クニさんが書かれている、このフレーズを心に留めていただけたら幸いです。
> 片手を振らないで走っている苦しさは精一杯走っている視覚障がい者ランナーだけが実感している場合が多い。
> 心の内では「手を振らせてよ!」と喉まで出ていても伴走者に言えないのが現実である。
> 少しでも良いタイムを出してあげたいと伴走ロープを引っ張る、手を振らせて上げようと意識して手を振る。
> どれも結果は手が振れないことに繋がる。
クニさん、ありがとうございます。
投稿: ひよこちゃん | 2004.07.10 00:06