視覚障がいの反復横飛び
マラソンネタでなく恐縮ですが、筑波合宿で毎年行なっている体力測定に「反復横飛び」のメニューがある。
一般に視覚に障がいを持っている人は重心の移動をする運動に対して困難さを持っている。
それはどれだけ移動したかが客観的に測れないので、自分の感覚で推測するしか方法がない。
その為に縄跳びなども同じ場所で行なうことが難しく、飛ぶたびに少しづつ移動して終った時にはとんでもないところにいることもある。
反復横飛びの運動も同じで、自分がどれだけ移動したかが客観的に判断しづらい。
したがって本来は真横に移動しなくてはいけない運動だが、だんだん基本位置がずれてくることも多いようだ。
合宿では10年ほど前からこの反復横飛びのエスコートを色々試行錯誤してきた。
視覚の被験者の前にバーを置いてそれを触ってもらう。
エスコートが伴走ロープを使って前に位置して左右と前後の位置をアドバイスする。
測定ではエスコートの方法については制約が無いが、最近では伴走者??が
前に位置して手などを触れて左右の位置、前後に位置を感じてもらう方法が定着している。
写真は後ろにいる晴眼者が普通に反復横飛びを行なっている前で、
視覚に障がい者を持っているかたがガイドと共に反復横飛びを行なっているのがわかってもらえると思う。
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