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2006.05.31

萩往還(250キロ:12連続完踏達成)(萩往還(8.宗頭から笠山へ)

萩往還マラニック
山口県・山口市瑠璃光寺をスター・ゴールとする最長250キロのマラニックと、歩け歩けの部門がある。
5月2日の18時に瑠璃光寺をスタートし、4日の18時までに戻ってくる250キロがメインレース。


    この記事のコース図
map6宗頭(174.9キロ)~笠山(204.4キロ)

 

 

 

 

宗頭(174.9キロ)23時30分発 【スタート後 29時間30分】

いよいよ宗頭を出発。
今年も単独での出発となった。と言っても知り合いのランナーは前後に居るのでそれほど寂しくは無い。
宗頭を出発してすぐは知り合いの選手が前後している。
しかし「着ているものが寒い」 「着ているものが暑い」などいろいろあって路上で着替えをする選手もあったりして、結局単独走になる。 宗頭で支度していざ出発すると、いろいろ不具合が出てくる。
皆さん途中で身支度を直したりしているようだ。

藤井酒店間では普通の道路を進む、ほぼ平坦で時々人家があるが、 勿論この時間には殆ど起きている所は無いが、たまにご家族で声援を送ってくれた家があった。

藤井酒店(177.9キロ) 0時0分着

チェック後に左折する。
人家はすぐに無くなり、ここからは真っ暗な道を国道に向かって進む。
以前は「始めての選手を連れて行ってくださーい!」と声がかかったのだが、最近は殆ど単独。
今年も単独で暗闇に進むことにする。

暗闇を照らすヘッドランプのスポットだけが頼り。
しばらく行くと前方に赤い点滅ライトが見え隠れしてきた、先行の選手に近づいたようだ。
急坂を登りきると国道に出る、ここで水分補給、チョッと一休み。

ここからは国道を一人で「鎖峠(くざりとうげ)」に向けて登る。

眠くなってきた!!
どうにも我慢できない、路上の縁石に腰掛けて眼をつぶるが、眠いのに寝られない。
しょうがないから走り出す。

「萩市」、「鎖峠・標高231メートル」の道路標識鎖峠に到着、これから延々と続く下り坂が始まる。
暇つぶしに写真を写す。

一人で下るのでまた眠くなる、 迂回路の予定があった旧道との分岐は特に強制では無いようなので国道をそのまま進む、勿論道路の右端を。

だいぶ下った所に自販機が置いてある広場がある。
先行の選手がトラックの運転手と何か話している、私が到着すると選手は早々に出発、どうも話し相手にされていたようだ(笑)
交代の話し相手にしばらくなってあげる。
しかしこの運転手、どうも酒が入っているような感じがする。

あまり付き合いすぎてもいけないので自販機で缶コーヒーを買って早々に退散。

暗闇の国道を鋭角に左折分岐して三見(さんみ)の町並みに入る、といっても小さな部落といった感じ。
まだまだ暗闇が続く。
真夜中の0時頃に町中を走っている姿は怪しい人そのもの(笑)、民家では飼い犬が大きな声で吠えている。
川沿いから新道分岐に出ると「左・三見駅」の標識があるが、無視して右に進み旧道を川沿いに下る、ここから1キロほどで駅に到着するはず。

三見駅に到着(187.1キロ)1時42分着 【スタート後 31時間42分】

暗闇の三見駅チェックポイント

駅には先行した選手がベンチで寝ていた、チェック後に私も少しベンチで横にならせてもらう。
しかし後から後から選手が到着し、うるさくて眠れないので早々に出発することにした。
九州のU選手は後から到着してベンチで寝ている。

駅を出発するのだがまた一人旅。
何時もは集団で進む道だが、一人で進むとなんだか違う道を進んでいるような錯覚。
念のため駅に戻って(500メートルほどロス)確認しようと思っていたら、後ろからスタートした選手が5人ほどこっちに向かってくる。
「クニさん、どうしたの?」の声に、「道が不安で!!」なんて格好悪くて言えないので、とっさに「寒いので着替えます!!」 なんて取り繕って駅まで戻る。
何か何時もの自分と違うようだ(この先不安)

さあ、ここからはまたまた真っ暗闇の道路と、踏み切り横断ツアーの始まり・始まり!
なんど山陰本線の線路を直進して、トンネルを抜けたいと思ったことか(爆)

一つ目の踏切まで遠い遠い。
やっと踏み切りを渡ると暗闇の中に何年も前から放置されている白い廃車が今年も有る。
中をヘッドランプで照らすと何か居そうなので廃車を見ないようにしながら暗闇の道を進む。

三見のたんぼに立っている案山子(気味悪い)毎年この付近で何か変なものを見たとかの噂の出るところ。

この写真(提供:うーさん北九州さん) は田んぼの中に案山子が数体立っているそうだ。
みんな気味悪がって近づかないとの事(冷や汗)

この付近は線路を数箇所横切る、途中の暗闇の中に一箇所だけエイドを開いてくれている方がいる。
それも一人でだ、居るだけで薄気味悪い所なのだが、「私の担当は此処です! と何時も暗闇に一人でエイドを開いてくださっている」

進むうちに暗闇の中でヘッドランプの電池が切れてきた、 一度電源を切って歩きながらしばらくしてから再点灯し、またしばらく走る。また切れたら歩いて回復を待つの繰り返し。

廃屋の間の道などは一人で明かりも無く進むにはチョッと薄気味悪すぎ!!
左手には海水浴場の廃屋などが出てきて玉江駅が近いことが判る。
やがて玉江駅に近づき、町並みに出る頃には空も薄明るくなりヘッドランプも不要になる。

玉江駅(193.9キロ) 到着時間不明

駅のエイドで少し横にならせてもらう。
どうにも眠くて・眠くて・・・ あぁー!!
10分ほど横になり萩城後に向かって常盤橋に進むが、今年に限って橋を見落としてしまった。
チョッと戻ってコースを確認してから再度常盤橋に向かう(この先不安)

今年も菊ガ浜に向かわず、24時間スーパーがある直進コースを選んだ。
この付近でもまだまだ単独走。
どうも、今年は他の選手から嫌われているのか?? 中間点手前から殆ど単独走なのだ。

24時間スーパーでトイレを拝借する、ウォッシュレットの付いたトイレなので快適。
いよいよ萩市内の最も遠い地点の「笠山」、「椿の館」に向かって市内を進む。
まだ夜が明けたばかりで、釣りに行く人が釣具店で餌を購入している時間帯、暑くないので助かる。

長ーーい海岸線沿いの道路を笠山に向かって歩いたり走ったりするのだが、 歩いていても先行する走っている選手に追いついてしまう(笑)
追い抜かれた選手は何だか不思議そうな態度で私に付いてくる人もいるが、やがて諦めて後ろの人になっていく。

 

笠山(204.4キロ)5時59分到着【35時間59分】

笠山の朝日の中でチェックのパンチを押す筆者

明神池を過ぎるとすぐに「おいおい!」 なんて言いたくなるようなな急坂を約1キロほど上りながら笠山の山頂に向かって螺旋状の道路を進む、いい加減にしてよ!  って思う頃にやっと山頂の駐車場、チェックポイントは此処から階段をさらに登った山頂の広場にある。

チェックポイントは残り2箇所、距離にして残りは45キロほどになった。
でも、まだフルマラソンよりも距離があるのだ。

 

 

次回に続く


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