物を見ること と ランニング(11)(伴走者はコーチになるな!)
視覚に障がい持っている人が走る時には伴走者と言うガイドランナーが走る場合が多いのだが、
伴走者はどんな点に注意したら良いかを考えてみる。
今回の表題は「伴走者はコーチになるな!」
である。
伴走を頼まれて一緒に走っている時には結構な時間がある。
またランナーの特性か? どうも自分の自慢話が始まってしまうのは筆者だけではないようだ。
そのために中途半端な知識で視覚障がい者ランナーにコーチもどきのアドバイスを始める伴走者がとても多い。
視覚障がい者ランナーはどうしても情報の入手に不便さが付きまとう、そのために伴走者からの情報というのはとても有意義なのだが、
果たしてアドバイスするランナーが相手のことをどれだけ理解し、現在の状況を把握してアドバイスしているかは大変疑問に思う。
例えばタイムを追求しているランナーでも、ある時期はゆっくりタイムを忘れて走る必要もあるはず。
殆どの伴走者は単なるランナーでしかない、
自分がアドバイスを受ける立場にいるのにそれを忘れて他人にアドバイスする危険性を認識して欲しいと思う。
明らかに視覚障がい者ランナーからアドバイスを求めれれているなら別だが、
それ以外は単に状況の通告に留めるのが一番ではないかと思っている。
例えば走っている時にペースが落ちたとしても、「ペースが落ちた!」、「このままでは○時間×分でしかゴールできない!」
は伴走者の役目。
時計を見ることが出来ない視覚障がい者ランナーを補助するのが伴走者の役目だからである。
しかし「○時間×分でゴールするには ガンバレ!」は問題。
大会の途中で伴走者が自分の思うとおりに走らない視覚障がい者ランナーに怒ってエイドに置いていかれた!
などの事例も多数ある。
伴走者に気兼ねしてリタイヤしたくても出来ないなどの事例も多い。
元に戻って、伴走者が代わる度にコーチが変わる状況を想像してもらいたい。
視覚障がい者ランナーはいろいろの事を言われると自分に都合の良い事だけ選択してしまいがち。
人の常か。
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